エンパシー(共感)ってなんなんだろう? #ScrumInteraction2019

2019/11/8(金)に開催されたScrum Interaction 2019の講演メモ

野中郁次郎先生とジェフ・サザーランド博士の二人が講演だって!?
「行く以外の選択肢がない」

結果、普段聞けないようなお話を聞くことができました!ありがとうございます!
資料は(一部を除いて)後日公開予定だそうです。嬉しい。

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本日のバックログ

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ジェフ・サザーランド博士「Scrum@Scaleでビジネスアジリティを実現する」

  • 素敵なグラレコ


  • 企業全体
  • Eliminate the Agile BS
  • サッカーのルールを学ぶのではなく
  • デジタルディストラプチャー
    • 個人的な体験
      • 石油:太陽光
      • 太陽光モデル
      • 太陽光でエネルギー無料
      • マイクログリッド
      • モバイルアプリ
  • アジャイルプロジェクトの30%は失敗。失敗のうち、50%はデリバリーできていない
    • スクラムの全体のうち
      • 1/3はできてる
      • 1/3はうまくできてない
      • 1/3はしてない
  • 米国防の案件はアジャイルで行うという法律がある
  • 最後のスプリントでデリバリーできるか?
  • 1ヶ月以内にバックログを変更できるか
  • メタフレームワークであるScrum@Scaleのガイドを作成した
  • 人事が大事
    • パフォーマンス、評価
  • Scale-Freeアーキテクチャ
  • 意思決定
    • プロダクトオーナーの意思決定を10分以内にすべき。遅くても1時間以内。
  • Operationsチーム
    • Lean
  • Scrum of Scrumsの定義
  • アジャイルのカンファレンスで「ウォーターフォールのマネジメントをやっていますか?」と聞くと、会場のほとんどが手を挙げる
  • スクラムマネーボール

    • 使われる、不要、できの悪い、ムダ
    • プロセス効率 = Works Time / Calendar Time
  • みんなで合意をしようとするのが難しい。意思決定が遅い。
  • Appleは赤い本の通りにやっている
  • マネジメントは環境を用意する
  • Scrum@Scaleの最初のプロトタイプができた
  • FrAgile
  • 遅れると、マネージャーがミーティング増やしてさらに遅れる
    • 私はパイロットの経験がある
    • プロジェクトを着陸させる方法
    • 月曜に離陸して、金曜に旋回しながら着陸
  • 収入+30%<コスト
  • 6ヶ月後、収入>コスト+50%
  • このタイミングで野中教授の論文を読む
    • Scrum@Scaleのプロトタイプ→Scrumになった
  • Business Agility
  • 私が訪問した翌日には株価が上がる。投資家は見ている。そのあと変わっていないと、株価は下がる。
  • 人事
  • ファイナンスマーケティングは話好きなので、ベストなスクラムチーム
  • 「(講演の時間が)3分残っています。非常に大切なのは、はやくおわる。」
  • 近くにいる感覚
    • 電話ではなくテレビ会議を使う。顔を見るのが大事
    • Face to Face
  • (表彰式でのひとこと)「(アジャイルスクラムが)私の人生を変えました」と言われるのがうれしい

野中郁次郎先生「Humanizing Innovation -共感の経営-」

  • 素敵なグラレコ

  • Humanizing Innovation -共感の経営-
  • 最近のマネジメントの潮流
  • 新啓蒙会議。ディシプリンが必要→共感
    • 株主価値最大化を否定する
    • 株主でなく、顧客と向き合え
    • アジャイルマネジメントが大事
    • 経済・経営学の役割
    • 社員の復権。「社員はリソース。使い捨て」はそうではない
    • 共感をベースにして、短期長期に価値
  • (著書で)一番売れてるのは「失敗の本質」
    • 失敗の理由:過去の成功体験に過剰に適応した
    • 過剰分析(オーバー・アナリシス)
    • 過剰計画(オーバー・プランニング)
    • 過剰規制(オーバー・コンプライアンス)
  • 頭と体はわけられない
    • 相互補完の関係
  • イノベーションは、脳と身体と環境の相互作用からうまれてくる
  • GRIT(やり抜く力)はIQを超える
  • 暗黙知を原点にする
    • すべての知は暗黙知
    • 語れること以上のことを身体は知ってる
    • それだけだと主観で終わる
    • 人々の主観と主観を「共感」させる
  • 「知る」は個人のコミットメント
    • それがなければ、知は作れない。
  • 本田宗一郎
    • 上からでも下からでもなく目線を合わせる
    • 全身全霊で向き合いながら、知的な対話をする
  • SECIモデル
    • 共感からはじまる
    • そこからコンセプトにつなげる
    • はじめに共感ありき
    • 知というものは、個人・単独で生まれてくるものではない
    • 対話
    • コンセプトは共感から生まれてくる
    • 個人と個人の共感、から、グループの対話
    • 個人→集団→組織
  • PDCAは品質追求の効率化モデルで、創造モデルでない
  • 知識機動力
  • 社員の物心両面の幸福の追求
  • Me thinking. We thinking.
  • 1人称から3人称には、いけない。その間に2人称がある。
    • 2人称=共感、相互主観
    • 根本的に二人称が大事
    • 集合知のモデル、SECI
    • まず二人称
    • まずペアありき
  • 同感と共感
    • 同感(Sympathy)
      • 主観が残っている
    • 共感(Empathy)
      • 他人になりきる
    • Empathyドリブン
  • コンパ経営
    • 「やっぱ飲まないといけない」
    • プロフェッショナルに考え抜く
    • 畳でないといけない。肩を寄せ合う。椅子はダメ。
    • 鍋を囲む
    • 手酌はいけない。エゴイズムの塊
    • リーダーは飲んでいいが、酔っ払ってはいけない
      • (リーダーの役割)ここまでの話をまとめて、結論はこうだ
  • チームの原点はペア
    • 同質ではなく、対立のペア
      • ex.「一緒に居たくない」
    • 開発者とクォリティーコントロールがペア
  • ミドルアップダウン
    • リレー型、サイロ
    • 刺身型
    • スクラム(当時はそういう名前ではなかった)
  • メーカー(ハードウェア)の研究だった
  • ソフトウェアに展開したのはジェフ
    • 平鍋さんと川口さんが野中先生とジェフ・サザーランド博士をマッチングした
      • Innovation Sprint 2011!
  • ラグビー
    • One for all / All for one
    • フェアプレー、紳士
    • 徹底した共感に基づく対話
    • 自律分散
    • アートとサイエンスの統合
    • ラグビーって言ったのは偶然
  • 海兵隊フラクタル組織
    • チームオブチームス
    • 戦略とは人と人との対話
  • 物語戦略
    • ソープ・オペラ
    • 英雄譚がいい、ロマンス
      • 喜劇や悲劇ではいけない
    • それを実現する筋書き、プロット、スクリプト
    • 問題意識を提示すればそこに人が集まる
  • 京セラのフィロソフィー
  • スクラムを習得するには、実際にやってみるしかない
    • 卓越した境地は外から与えられるものではないけない。内側から生まれなくてはいけない
  • 二項対立から二行動態
  • 知的バーバリアン(知的野蛮人)
    • 知的体育会系
  • 野中酔い
  • 暗黙知-無意識
    • 極めて細かな事例の研究
    • さまざまな暗黙知が漂ってる
    • 絶えず対話を通じて共感とベースがないと、イノベーションは生まれない
    • 状況は絶えず変化している
    • 過去の事例が無意識に出てくる
      • 無意識の意識がひょっと出てくる
  • Here now ness(イマココ性)

ケーススタディ

  • 素敵なグラレコ

3M:ブライアン・ハッカソン氏、デビッド・フレイジー
  • イノベーションを生み出せない
    • 40年の歴史がある会社
    • 世界のスピードについていっていない
  • 4年半の物語(2015-2019)
  • アメリカの医療系
  • HIS. ヘルスケアシステムの話
  • アメリカの医療系
  • IDC-10規制がはじまる半年前に、何も準備できていなかった
  • ヘルスケア事業は、収益性が高かった
    • (IDC-10規制がはじまる)10月1日がやってきた。達成はできたが、残業続いた。
  • Productivityが半年で +150%
  • ある役員「私はスクラムが好きです。本当に重要なプロダクト以外では」
  • ミネソタのマーチングバンドの動画
    • 8年経っても体が覚えている
    • Scrum@Scale
  • ver1. スクラムをする
    • 4つのバックログからはじめた
    • Tという形になっていない
  • ver2. Peple
    • バックログを1つにした
    • 重要にイニシアティブ
    • 科学者をチームに入れた
      • 「チームに入ってどう思う?」
      • 私の専門性を使える使える。毎日会社にくるのが楽しい。
  • ver3. Strategy
    • Epic(ness)を中心に
    • R&D、Data、Manufacturing、ビジネス
  • The Happiness of Innovation at 3M
    • Cloud、Scrum、Talent、Hack

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AgileWerk:ポール・タッケン氏
  • コーチとしての個人の体験
  • The Future is Electric
  • THE WHY GUY。私は理由を知りたがる男だった。
    • Curiosity(好奇心) killed Cat.
  • 変化のスピード、そしてそれに適応していくこと
  • Reptilian Non-Brainer
  • 爬虫類脳
  • SAFety Firstになってしまう
  • 「できない」というメンタリティをやめる
  • アジャイルスクラムの原則にのる
  • 「でも」というメンタリティ
  • Kickstarts the Agile Transformation
  • 90%の学生「スクラムをやりたい」
  • ハートビート
    • 1weekスプリントの心拍数
  • 教訓の一番目:HRと取締役会を関与させてはじめる
  • 教訓の二番目:トランスフォーメーションを並列しない
  • Less ego and Control
  • Agile en Bodeiment
  • 意見を言う、溜め込まない
    • 合気道のようにすべて流れていく
  • エネルギーのフロー
  • Meaning & Purpose
  • バッテリー
  • レジリエンス
  • マーケティングスクラム
  • クライアントとつながって、クライアントの話をする
  • 「楽しんでいるから」
  • 他社のScaleを真似しない
  • How will you charge it.
  • スクラムは、アルゴリズム。ブループリントでない。
コカ・コーラ:フランク・サーモン氏
  • 発表者
    • CGO
    • アルゼンチン
    • (日本語でひとこと)「貧乏暇なしです」
  • Agile growth Enterprise
  • 4つ
  • Agile@Scale
  • 南米の部門(アルゼンチン)の話。230人。会社全体の5%
  • ①TRANSUERVAL
  • ②COMPLAEX
    • Distruption
    • VUCA
  • ③CULTURE in Action
  • Less / More

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  • 1.PRESENT FORWARD
  • 2.FUTURE BACK
  • できるだけ専属、フルタイム
  • Scrum of Scrums
  • 24のアジャイルチーム
    • 3年かけた
  • Scrum@Scaleフレームワークにのった
  • BIG BET
    • 1.no suger
    • 2.非炭酸
    • 3.wabi
      • 5年で20%の利益
    • Business Outcome
  • エンゲージメント
    • モチベーション
      • 自律:自分で方向性をきめたい
      • 目的:意味がある、貢献したい
      • 熟達:(書き取れなかった)
  • LAST but LEAST
  • 「システムを変えれば、行動が変わる」
    • 文化を変えようとするのではなく、まずシステムから変える
    • CLAP
      • Culture,Lxxx,Axxx,Practise
        • (LとPが何だったか思い出せません...)
      • APから変えるとCLが変わるアプローチ

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MSDヘルスケア:フレイザー・ウッド氏
  • LESSONS FOR LEADERS. (すべてのリーダーが聞くべき重要な質問)
  • Empathy
  • 自己紹介
  • THE AGILE MINDSET
    • 「(写真のような)体験をされた方もいるのでは?」

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  • もっとも大事なのは、システムを変える
  • Continuously improve (継続的カイゼン)
  • WHAT you do and How do you
  • Business Agility
  • Transformationアプローチのカイゼン
    • カルチャー駆動:話すだけ、行動しない
    • ラクティス駆動:Zombie Scrum ゾンビスクラム
    • システム駆動:トップダウン
    • ひとつだけではなく、最初から3つを意識する。
  • もっとも大きな課題
    • 1.リーダーシップ
      • アジャイルいいねやろうよ」というけど、自分はアジャイルやらないリーダー
      • 透明性というけど、自分は話さないリーダー
    • 2.「アジャイルスクラムどうでもいいから、あなたの課題は?」
  • Agile Transformation 10のチェックリスト
    • 1.リーダーがアジャイルレーニングを受ける+現場をみる
      • (※すみません、メモ取りきれず違う気がしています)
    • 2.変化のストーリー
    • 3.アジャイルのチャンピョン
    • 4.トランスフォーメーションの範囲が定義されている
    • 5.初期のスケーリングモデル
    • 6.ベンチマークを測る
    • 7.セルフサービスのアジャイル。興味があるときに自分で勉強できる
    • 8.アジャイルコーチの採用
    • 9.トランスフォーメーションのバックログ
    • 10.パイオニアチームが価値を提供している
  • パートナーシップ
  • ペアリング

Scrum@Scaleのワークショップ

  • 講演者への質問をScrum@Scaleで、みんなで考えるワークでした

QA&クロージング

  • コミュニケーションは簡単には崩れる
  • まず、カルチャー、プラクティス、システムの3つを最初から考えること
  • Whyは常に明確にし続ける
  • (チームの固定化について)避けたいのは、チームが変わること
    • 何故変わるか?
  • 「わかるよ。でもさー!
    • でもさー!の言い方。うまく伝える。
  • アルゼンチンと比べて日本はヒエラルキーがとても強い
    • リーダーの「階層」「コマンドコントロール」「テリトリー」「エゴ」がつよい
  • アジャイルチャンピョンの意味は、日本語では難しいけど、「俺がやるぜ!」という人がチャンピオン
  • 取締役のコミットメント」重要
  • 平鍋さん「取締役を説得するときに、一緒に行きます。Scrum Inc. Japanに依頼してください」

感想

  • 「3分残っています」の下りで、私が「デリバリーを大切にしていない」ことに気付かされた。
    • 私はこれまで、発表時間ぎりぎりまで話すこと、詰め込むことが良いことだと無意識に思っていた。それはスコープを優先していて、デリバリーを優先していない考えだった。「時間より早く終わらせよう」と思ったことがない。
    • サザーランド博士は、冗談で話していたのかもしれないけど、私の内面を気付くきっかけになった。
  • Empathy
    • 野中先生のお話エモい。哲学的。
    • Empathy(共感)なにもわからない!
      • もっと学びたい、体感したい
      • 具体的に日々の私の行動にどう実装する?どう実践する?
  • 「過去の成功体験に過剰に適応する」
    • これは根が深そうだ
  • HR(人事)と取締役会を巻き込むのは、とても重要
  • 意思決定を遅らせない
  • システムを変える
    • (Management3.0だ!)
  • 「やろうよ」というけど、自分はやろうとしないリーダー
    • 自分ごとに置き換えて、自分自身がダメダメだと認識した。自分から変わらないと。
  • 評価と報酬、職位、キャリア
  • ひとつだけで駆動するとこうなる
  • 合気道」のメタファーを何人の方が使用されていた
  • 英語と日本語のスライド両方表示されていて、同時に切り替わってるの良かった。
  • 今日のワークショップ用のポストイットイーゼルパッドは3Mさんのものでした!使いやすい!
  • 自分の反省:一日分のノートに書いたものをテキスト化するのは死ねる。あと、メモってると、視覚を切り捨てるので、体感をうしなってしまう(気がする)。