組織重力の第3法則「進行中のプロジェクトは、それを承認したいちばん上の人が止めない限り、止まることはない」にそれな!と思った #みんアジャ

これは本当にそれな!と思いました。
「あー、これ!これだよ、これ!」

これは「みんなでアジャイル」に書かれている「組織重力の3つの法則」のひとつ。

組織重力の3つの法則
第1法則:組織に属する個人は、日々の責任やインセンティブと整合性がなければ、顧客と向き合う仕事を避ける。
第2法則:組織における個人は、自分のチームやサイロの心地のよさのなかでいちばん簡単に完了できる作業を優先する
第3法則:進行中のプロジェクトは、それを承認したいちばん上の人が止めない限り、止まることはない

みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた

みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた

  • 作者:Matt LeMay
  • 発売日: 2020/03/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

本の紹介や感想ではなく、読みながら考えたことを書き留めておく。
書いてる時点では、読んでる途中。

本書の中心は「変化に対応できる顧客中心組織の作り方」に関する原則がメインテーマではあるが、関連する「組織重力」に着目して本記事を書く。
私が書く内容は、ネガティブワードが多めだと思うが、あくまで本書の一部です。

「みんなでアジャイル

原著は「Agile for Everybody」
タイトルを読んで内容を想像できなかった。
Amazonで予約購入したけど発売日に発送されなくて、
ようやく届いたあとに、本棚に入れる前にぱらぱらめくった。

「訳者あとがき」を最初に読み、次に「まえがき」を読んで、惹かれた。

組織重力の3つの法則

「組織重力」というネガティブ面の切り口で書かれている「アジャイル本」は初めて出会ったかもしれない。
出会ったタイミングの問題はありそう。

私は、この手の謎のマイナスパワーをバイアス、力学、フローなどの言葉にしていたが、あまりしっくりきていなかった。
「重力」は、しっくりくる表現。

この「重力」を無視した設計をすると、何かが歪んでくる。
重力の下で「どういう働きかけをすると、良い結果に向かえるのか?」
それを考えていきたい。ファシリテーションや関係性構築なのかな?

おそらく、3つの法則は関連している。
まずは、第1法則を認識して、重力との整合性を保つ文化。
次に、第2法則の重力乗って加速させる文化。
最後に、第3法則の重力下で変化と適応を行う仕組みと文化。
繋がっていて、関連しているんじゃないかな。

第1法則:組織に属する個人は、日々の責任やインセンティブと整合性がなければ、顧客と向き合う仕事を避ける。

「顧客価値」「早く失敗」「変化に適応」と言い、ビジョンやミッションを掲げる企業は多いけど、
現場担当者の日々のお仕事や評価・報酬の仕組みと「整合性がない」という組織は少なくないと思う。
大切だとは思っているけど、優先順低いよね?
意見を押し通りたり、評価時期になって急に思い出したように、それっぽいこと言い出す。
その重力下で、えらい人が「顧客第一でない」と憤る。

それはそうじゃん?

納期がー。
工数がー。
「顧客第一で僕の給料はあがるんですか?」

顧客対応は、カスタマーサポートのバイトがなんとかしてる
ソフトウェアエンジニアは顧客が使っている姿を知らないし、なんなら「自分で使ったこともない」

この重力には抗えなくて、「整合性」を保つことが大切。

私が「アジャイルどうこういう前に、評価を変えないとどうしようもない」と、ときどき感じていたのは、この重力だったのかもしれない。

悪い方向に進んでいる兆候

顧客との直接的なやりとりが見下されていたり、外部委託されている
新しいプロダクトやサービスのアイデアに「革新的」「破壊的」といった枕詞がついている
組織内に顧客からの良いフィードバックしかない
アジャイルの旅の進ちょくを適応状況や速度などの運用指標のみで計測している

第2法則:組織における個人は、自分のチームやサイロの心地のよさのなかでいちばん簡単に完了できる作業を優先する。

つながりやコラボレーションしやすい輪の中で、仕事をしようとする。
話しやすい人とだけ話す

他チームとの打ち合わせの調整がー。
マネージャーが捕まらないー。
承認がー。

チームやサイロ、極端な場合は、個人に閉じた中で簡単に完了できる作業を優先する。
各部署と調整して全体最適化をしたほうが良いとはわかっているけど、いろいろ面倒だから局所最適化が進む。

また、これコンウェイの法則と繋がるんだ。
この重力があるから、組織のコミュニケーション構造を模したシステム構造が自然に生まれる

これは、当たり前で、自然なんだと思う。

だからこそ、
全員同席や機能横断スモールチームというアプローチをとって、
「自分のチームやサイロの心地のよさのなかでいちばん簡単に完了できる作業」ができるようにする。
この重力をうまく利用して、促進させる。重力に乗って加速させる。

また、本書の中では「報告と批評の文化」について言及がある。
この状態では、「完成してから共有しよう」になるだろうし、チーム同士の利益相反が起きて、チームを超えて協力するメリットがなくなる。

私自身「報告と批評の文化」が染み付いている。
なかなか抜け出せないと感じるのだけど、

整合性と保った上で、対話と関係性をどう促進するか?
ここは、ファシリテーションアジャイルラクティスが効きやすい部分かもしれない。

悪い方向に進んでいる兆候

会議が小学校の読書感想文の発表のようだ
完成して洗練も終わっているものがチーム間で共有される
インボックスが非同期のフィードバックの依頼で一杯だ

第3法則:進行中のプロジェクトは、それを承認したいちばん上の人が止めない限り、止まることはない。

3つ目。
これだよこれ!

「えらい人が言ってるんだから~」と不評買いたくない。忖度する。
「これ作って意味があるの?」と思いながらも作り続ける。「なんで俺の言ったことをやらないんだ」「いいからやれ」って言われるし。
「意味がないと思うんですけど」とか言えない。きっと私にはわからない「最上位者の知ってる何かがあるんだろう」
「ルールで決まってるから」
増え続けるチェックリスト。

不確実性が高く予測できないとは言っているけど、一番近くで実感しているはずの現場担当者の判断で、やめられない。
やめるには相当な労力を伴う。

「オンスケです!」「大丈夫です!」「素晴らしいお考えです!」
えらい人にそういうことは自然な流れ。

えらい人に「ご意向を伺わなければ!」→えらい人が数日後に「え?俺はそんなこと言ってない」「変化が大事なんだ」とひっくり返す
メテオフォール!


個人的には「ルールは、作った人かそれより上位者しか、変えられない・止められない」から作らないほうがマシと感じる。
最近の私は「変化し続けるプロセス」を作るプロセスを設計することが大切だと感じている、

最上位者がそれを自覚して、組織に促し、そのタイミングを設計どう設計するか?
どうやって巻き込むか?
本を読んでいる途中だけど、策はあまり腹落ちできていない。
でも、重力を意識して、行動につなげたい。

悪い方向に進んでいる兆候

あなたの組織では、決定を下す際に100%の確実性を要求する
次年度の年間計画会議や予算会議まで重要な情報を保留し続ける
アジャイルなので」その仕事の仕方をしている。それだけだ

「重力」と向き合いたい

本書では「組織重力の3つの法則」が紹介されているわけだが、私が生きている世界では、他にも「重力」は存在すると思う。
組織、集団、人間関係。その中でいろいろな重力はあると思う。
重力の存在を無視して、「そんな組織はクソ」だよと言ってしまうことは簡単で、
正論や理想論から、否定することは容易いんだろうけど、私は向き合いたい。
こういうマイナス面と向き合って、私はなんとかしたい。

重力に抗える勇気や行動力のある人はすごいし、
プラスをプラスにするのは、もっと得意な人がいるので、お任せする。

それは私に向いてないし、
私は人を幸せにすることはできないと思うけれど、「不幸をなくす」をしたい。
コミュニケーションだとか、重力に潰されている人とかをなんとかしたい。

そのためにも「重力」に向き合いたい

その他

組織重力以外にも、印象に残る内容はあった。

アジャイルは手法か?マインドセットか?それともムーブメントか?
フレームワークの罠

メンバーは選んだ手法の「エキスパート」になっていました。やり方はまったく以前と変わっていませんが、呼び名だけが変わっていました。

・ページによって、言葉が違ったのも興味深い。原文の英語が違うのかな?
組織重力の部分だけでも、英語で読んでみたい。

組織重力の3つの法則
・組織の個人は、日々の責任ややる気を伴わない場合、顧客対応を避ける
・組織の個人は、自分のチームのサイロの居心地のよさのなかでいちばん簡単に完了できる仕事を優先する
・進行中のプロジェクトは、プロジェクトを承認した最上位者の決定がない限りは続く

・6章以降は未読。読もう。